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入行

 来る平成17年11月1日より寒百日間、行堂へ入行します。=修行に行ってきます。
 一般に「大荒行堂」「荒行堂」「行堂」などと呼ばれますが、正式には「日蓮宗加行所(けぎょうしょ)」といいます。千葉県市川市中山、大本山法華経寺内に、この期間のみ開設される、外出の許されない結界修行です。

 ちなみに、法華経寺は日蓮聖人の信者で後に僧となった富木常忍氏が自邸を寺としたものです。皆さん御存知『寺泊御書』は、この富木邸へ宛てたもので、今でも法華経寺に大切に保管されています。

 話を戻します。荒行堂の百日は、前半35日間の自行(自分のための行)と、後半65日間の化他行(他人のための行)に分かれます。自行期間について、ごく簡単に言えば、「読経か水行(水をかぶる)かの生活」です。自行が明けると面会が許されます。このような生活を続け、2月10日に成満(行が終わること)を迎えます。法華経寺での活動がこれで終了し、その後、各寺院で「帰山(奉告)式」が行われます。
 入行準備のために10月中旬から、帰山式下伝いなどのために3月上旬まで月経やお年忌、お葬式などで御迷惑をおかけ致します。誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

寺報『石蕗(つわぶき)』第8号より

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